不妊治療スタート③

毎日の注射は普段の診療と違い、待ち時間がなくあっという間に終わる。

だけれども、その30分程度の時間を作るのに仕事や有給を調整しまくったのが本当にしんどかった。待合室でパソコンや携帯を握りしめてるのは私だけに見受けられ、ここに通院している女性は何の仕事をしているのだろうと、本当に疑問に思った。

すごい勢いでキーボードを叩く私の姿はみんなにはどう写っていたのだろうか。そんなストレス抱えてたら授からないんじゃない?と心配そうに見られている気もした。

私の忙しさを見かねたとても優しい看護婦さんは、忙しい中大変だろうけど頑張りましょうねとよく励ましてくれて、本当に嬉しかった。その言葉を旦那から聞きたかったと当時思っていたけども。

当時出張の多かった私は、会社に内緒で出張先から日帰りで注射をしに戻ってきたりもした。

体調がすぐれない時もあって本当にしんどかった。なので、排卵せずに、採卵日を無事迎えることができたのは本当に嬉しくて、ラッキーだったと思った。